働くために生きるのか、生きるために働くのか

コラム

アメリカ東部に「ヴァイタニードル」という家族経営の工場があります。

その工場では製造部門の従業員(約40名)の半分を74歳以上の高齢者が占めており、なおかつ工場には活気があって業績も好調。

99歳のローザさんは週に5日も働いているとのことです。

むずむず脚症候群と睡眠時無呼吸症候群に悩まされているカールさんは、週5日、奥さんを起こさない様に気をつかいながら午前3時15分に家をでて職場に向かいます。

カールさんにとってはその時間に働くことが、自分の体調とも合致しているのです。

「ヴァイタニードル」は、古株の従業員たちが優れた人材であることに気付いたそう。

古株の従業員は仕事に強い倫理観を持ち、頼りになり、会社が当てにできる経験も豊富。

またパートタイムでも進んで働いてくれるのは高齢者だけだと実感し、従業員の募集を高齢者に絞り始めたとのことです。

「ヴァイタニードル」では、従業員の選択や自由、そして柔軟性に対する欲求が、職場に組み込まれるようになっています。

「ヴァイタニードル」 で働いていたローザ(96歳)は、「ヴァイタニードル」について次の様に話をしています。

『私みたいな年だとね、ここは素晴らしいところなの。

もう、よそには行けないわ。

老人ホームにはまだ行きたくないし。

できれば、行かずに済ませたいわね。

でも・・・そう、ここだとね、まだ新しいことをいろいろ教わるの。

自分が年寄りかどうかなんて気にしてない。

私はまだ、ここで新しいことを勉強しているんだから』

日本でも70歳までの就業機会の確保が話題となっています。

70歳まで働くことが「生きるために働く」のではなく、「働くために生きる」という喜びに変わるような社会になればと考えています。

スノックでは「人生100年時代の働くに伴走する」ことに取り組んでいきたいと思います。

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