読書会を開催している中で「穏やかな絆:ウィークタイズ」の大切さについて強く感じていますので、文章にさせて頂きました。
「ストロングタイズ:強い絆」と「ウィークタイズ:弱い絆」という分類を提案したのは、マーク・グラノベッター氏で米国の有名な社会学者です。
ストロングタイズ:強い結束によってつながった信頼関係
例としては幼馴染の親友や、職場の仲間や同僚、家族などがあげられます。
ストロングタイズの特徴は密接な接触や交流が日常的に繰り返されることにあります。
一方、ウィークタイズはストロングタイズの様な近さはなく、むしろどちらかというと「遠い」関係にあることこそが特徴です。
毎日会うというよりは、たまに会う程度の関係だったりします。
住んでいる地域も違えば、就いている職業も違う。
これまで経験してきたことも異なっているので、会って話をすると、お互いの話を「?」と感じ、「なんのことか、よくわからない」ということもあります。
このような自分の日常とは違う世界に生きている友人からもたらされる情報は、ときに思いがけない新鮮さをもって自分に迫ってくることがあります。
突然「?」から「!」になる瞬間が起こるときがあります。
「そうか、こういうことをやってみればいいのか!」
「そういう言葉は今まで自分では使ってこなかった!」
という大きな気づきを与えてくれたりします。
スノックの読書会もスタートしてまだ1年にもなりませんが、私自身が参加者の方との会話の中で「?」と感じた言葉が、それを自分の中で消化する中で「!」に変わったことがありました。
また普段の職場の同僚からは遠慮して言われない事を、ずばっと言われて「はっ!」と気づいたこともあります。
「端から見れば当たり前だったことが、自分の職場では当たり前ではなかった。」
「自分が悩んでいることは目の前の人はすでに経験済みで、それを活かして次のステップに進んでいる。」
「自分がやっていることは当たり前ではなく、かなりのオリジナリティーがある行動だった」
などなど。
スノックでは普段の生活では会うことのなかった人がお互いの価値観や喜び・悩みを知ることで、たくさんの方の生き方を豊かにすることができると考え、読書会を開催していきたいと考えています。
NPO法人スノック所属。大阪府枚方市在住の40代。
趣味はタッチラグビー・野菜作り・北欧の照明
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