ダイバーシティの大切さ

コラム

ダイバーシティとは

ダイバーシティとは、多様な人材を積極的に活用しようという考え方のこと。 もとは、社会的マイノリティの就業機会拡大を意図して使われることが多かったが、現在は性別や人種の違いに限らず、年齢、性格、学歴、価値観などの多様性を受け入れ、広く人材を活用することで生産性を高めようとするマネジメントについていう。 企業がダイバーシティを重視する背景には、有能な人材の発掘、斬新なアイデアの喚起、社会の多様なニーズへの対応といったねらいがある。

出典 ナビゲート ナビゲート ビジネス基本用語集について

私自身あまりなじみの無い言葉だったのですが、ある記事を読んで気になったので、調べてみました。

その記事は下記の記事です。抜粋を記載しておきます。

日本理化学工業が追及する人間の究極の幸せは、
①愛されること。 
②褒められること 
③役立つこと 
④必要にされること 

普通の人でも実践できるベストな人生を手に入れる為の方法。それは究極の幸せ4原則を感じられる環境で働き続けること。 

日本企業、特に大企業の多くは同質的な人材で構成されている。多くの人は専門性の高い「スペシャリスト」でなく、「ゼネラリスト」になっていく。 

こうした同質的な組織作りは、代替人材をすぐ確保できる分、BCP(事業継続計画)上は有効だ。が、行き過ぎると、「所属するメンバーが組織の役に立っている」「必要とされている」という実感を十分に得にくい環境となる。自分の代わりは”いくらでもいる”と思うからだ。 

また、皆が同水準のスキルを持っているから、誰かが成果を上げても「自分でもやろうと思えばできた」と考え、褒め合う空気も生まれにくい。 

充分にダイバーシティが進んだ組織は違う。例えば全く別のスキルと専門知識を持つ人材だけが寄り集まった究極の多様化組織では、メンバーがおのずとお互いを尊重し、自分にも誇りを持ちながら仕事をせざるを得ない。お互いに褒め合い、それぞれが組織から自分が必要とされ、役に立っていると実感できる機会はずっと増える。 

日経ビジネス 2019.02.18 No.1979
「どこにある?ベストな人生」より 

私自身の経験

私も自分の仕事の中で、専門性が非常に高まった時期がありました。その時期にはできれば、今の知識を生かしたままずっと仕事をしていければ、楽しいだろうなと漠然と感じたことがありました。

「スペシャリスト」として働くべきか、「ゼネラリスト」として働くべきかについて、近い先輩と議論を交わしたこともありました。

その後、他の部署に異動し、ほぼ畑違いの仕事を一から始め、新しい知識を吸収すべく、ゼネラリストとしての役割を会社からは求められていると思います。

これは弱音なのかもしれませんが、ある程度の年齢まではOJTで様々な経験をし、社会全体をより広い目線でとらえることができるようになることは必要だと思います。

しかしある程度の年齢になると、一から新しい業務を覚えることは非常に苦痛になる可能性もあり、また部下を持つマネジャーとしては、大きな苦難を背負うことになると思います。(自分の先輩方を見ていても、このことは非常に強く感じました。実際、自分の専門知識の欠如からくる部下の突き上げが「しんどかった」と涙を見せられた上司もおられました。)

もちろん組織内にゼネラリストは必要です。しかし、全員がゼネラリストである必要はないと思います。

組織を運営する側のメンバーがそのことを理解した上で、人事異動の采配をふるわないと、幸せな仕事人生を歩めない人が少なからず発生するのだと思います。

今後求められる生き方

高齢者の激増・生産年齢人口減少による人口動態の急激な変化により、様々なバックグラウンドの人材による、多種多様な社会参画が、必要となってきます。

シニア世代・外国人の方・介護や育児をしながら仕事をされる方など、同質的ではないメンバーでの取り組みが大切になってきます。

戦後の日本では経験したことのない、この様な新しい働き方ができる時代に生まれたことに、とてもわくわくしませんか。

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