ともに学び、ともに灯す

スノックは「学び合い」を通じて、多様な人々が出会い、共に人生を豊かにする場をつくっています。年齢や立場を越えた参加者が、対話を重ねながら共通理解を育てる「スタディサークル」という学びのスタイルを中心に活動しています。

私たちは、スウェーデンのスタディーサークルに学びながら、誰もが安心して学べる「生涯学びの場」を広げています。参加者同士が対等に意見を交わし、違いを乗り越えて妥協点を探るプロセスは、民主主義を支える市民性を育みます。

今の社会では、「誰かがなんとかしてくれるだろう」「自分が変えるようなことじゃない」「自分が動いたって損をするだけだ」といった、どこか他人任せで受け身な考え方が広がっているように感じます。まるで社会の「消費者」になってしまっているかのようです。

そんな空気の中では、「とにかく自分だけ何とか生き延びればいい」と思ってしまったり、「社会全体がどうなっても自分には関係ない」とあきらめのような気持ちになってしまうこともあります。でも、そのあきらめが、私たち一人ひとりをますます生きづらくしているのではないでしょうか。

「私たちは、どんな社会で生きていきたいのか」。そんな問いを、一人で抱え込まずに、仲間と一緒に考え、話し合うことが今、求められているのかもしれません。

そして、そこから少しずつでも、私たちにできることを見つけて、行動につなげていく。
そのための場として、スノックのスタディーサークルがあります。

スノックの活動は、少人数の対話を大切にするスタディサークルから広がってきました。正解を探すのではなく、お互いの考えに耳を傾け、対話を重ねることで一緒に「方向性」を見つけていきます。

また、学びの場にとどまらず、地域コミュニティの立ち上げなど、実際の暮らしの中で役立つ場づくりにも取り組んでいます。こうした活動を通じて、「ともに学び、ともに灯す」ことができる場所を増やしていきたいと考えています。

はじめての方も、ちょっと気になるテーマがあれば、どうぞお気軽にご参加ください。スノックは、学びの仲間がゆるやかにつながり、安心して語り合える「もう一つの居場所」をこれからも育てていきます。

今までの活動

年次報告書