金融包摂という言葉について

コラム

高齢化が全世界で急速に進展しており、従来の金融サービスでは対応できない新たな課題に直面しています。

「金融包摂」とはやや堅い日本語ですが、英語の”Financial Inclusion”を訳したもので、これまで基本的な金融サービスにアクセスすることが難しかった人々にも、金融サービスを提供していこうとするものです。

高齢者が金融排除されやすい要因として

「デジタル能力の低さ」

「金融リテラシーの低さ」

「認知能力の衰え」

「身体能力の衰え」

「社会的孤立」

「年金や年金保険に依存した生活」

「家族への依存」

「お金に対する助言へのアクセスが困難」

「高齢者のための金融商品の不足」

「金融の専門家への依存」が挙げられています。

年齢を重ねてくると、人は誰もが体力の衰えに直面することになります。 足腰が弱ってくれば、金融機関の店舗に出向くことが困難になるかもしれま せん。

視力や聴力が弱ってくれば、書類に記入することや対面で説明を受け ることに支障が生じる可能性もあります。

こうした中、身体的な衰えにより金融機関へのアクセスや金融取引が困難 になった高齢者でも、誰ひとり取り残されることなく、引き続き安心して金 融サービスにアクセスでき、その恩恵を十分に受けることができるようにす るという金融包摂が、大変重要な社会的課題となっています。

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