読書会を開催する意味について

コラム

昔から漠然と良い本に出合った後は、その内容について他人と共有したいという思いがありました。近い友人や家族とそれについて会話をしても、自分が思っているような反応が返ってくることはなく、話をしたい内容に辿り着くこともあまり無いように思っていました。

自分が感銘を受けた本の内容について、人と話をする機会をどうすれば作れるか?そこで思いついたのは読書会でした。近隣の参加できる読書会を探してみましたが、なかなか思っている様な読書会は見つからない状況でした。では自分で読書会を創ろうと思ったのが、スノックで読書会を始めたきっかけです。

またもう一つの大きな理由として、自分自身の中の大きな危機感がありました。これから高齢化が進み、働く人とケアを受ける人とのバランスが大きく変化していきます。そのことにより、生涯働き続けるということが求められますし、それに対して自分自身をフィットさせていくことができるか、という点が求められてくると思います。

でも、自分自身それがとても重要だとは分かってはいるけど、それに対してどういう一歩を踏み出せばいいのか?またどれが正しい道なのか?ということが分かりませんでした。おそらくこのことはみんなが試行錯誤している状態だし、解決方法も無限にあるのだと思います。

でもその様な中でも自分が何となく分かっているのは「学び続けること」・「自分自身を変化させていくこと」の大切さです。

読書会は、様々な世代・職種のバックグランドの異なる人が集まり、本で紹介された新しい価値観や知らなかった考え方について学ぶ場だと思います。

日常の生活や仕事の中での定例化した人との関係性や仕事内容では、出会うことのできない、今の自分には無い「違和感」や「居心地悪さ」を感じることができるコミュニティになり得るのだと考えています。

普段の自分では出会えない「違和感」や「居心地悪さ」は、自分が今までの人生の中で作ってきた凝り固まった価値観に気付かせてくれるチャンスだと思っています。

つまりそれは私が漠然と感じている不安、高齢化社会による人生設計の変化に適応する”すべ”を教えてくれる機会になるのだと思います。

日本でも70歳までの就業機会の確保が話題となっています。

70歳まで働くことが「生きるために働く」のではなく、「働くために生きる」という喜びに変わるような社会になればと考えています。

スノックでは「人生100年時代の働くに伴走する」ことに取り組んでいきたいと思います。

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