メイクセラピスト 平井 亜希子さん

新しい生き方インタビュー
プロフィール

平井さんはNPO法人日本パーソナルセラピー協会認定のメイクセラピスト。
大阪市内で事務職をしながら、ライフワークとしてメイクセラピーをしておられます。
福祉メイクセラピストとしても介護施設や就労支援施設などで活躍中です。

メイクセラピストとは?

セラピーメイクは、心理学を取り入れたメイクアップ技法で、化粧療法の一環として位置づけられています。

単に外見をキレイにするだけでなく、お客様との対話によって心の部分にも焦点を当て、「なりたい自分になる、自分を好きになる」ことをサポートさせて頂きます。

女性はなりたい自分になれるし、なりたい自分になるお手伝いができると思っています。

女性は自分の顔に何らかのコンプレックスを持っておられる場合が多いと思います。

メイクセラピーを通じて、「この様にメイクをすれば、あなたが嫌いなその部分も、ちょっとは気に入りませんか?」ということを発見してもらえたらと思っています。

自分が「ここが嫌」だと思っていた部分をメイクで変化させる事で少しずつでも受け入れ、逆に好きになっていくことができたら素晴らしいですよね。

以前にメイクをさせて頂いた方なのですが、よく「顔が悲しい」と言われるという方がいらっしゃいました。

メイクをすると「笑っている明るい顔になった!」と喜んでおられました。

メイクの効果以上に、心から笑っておられる笑顔が素敵だったのが印象的でした。

メイクでなりたい自分に近づくことで、外見だけでなく内面もなりたい自分に近づいていけるのだと思います。

福祉メイクセラピーではどういったことをされるのですか?

女性にとって化粧はとても身近なものですが、病気や介護などをきっかけに化粧から遠ざかってしまう方も多くいらっしゃいます。

福祉メイクではそういった方にメイクをさせて頂くことで、その方がきれいになることで表情が生き生きとしたり、初めて化粧した頃を思い出したりと、メイクをすることで「楽しい」「うれしい」などのポジティブな感情が生まれ、やる気や元気を取り戻すきっかけ作りのお手伝いが出来ればと思っています。

メイクをすることで外へ出てみたくなり、外出する機会も増え、人と交流することで社会とのつながりを保つことができます。

また、 その方の顔に直接触れてメイクをさせて頂くということは、普段は人が入ることのできないパーソナルスペースにお邪魔するということです。

子供の頃にお母さんに両手で顔を包み込んでもらった様に、私がやさしく乳液を塗ったりすることで、ほっこりしてもらえればうれしいですね。

メイクセラピーで大切にされていることはありますか?

メイクはその方の心理状態を理解した上でしないと、心と顔がちぐはぐになりその方がしんどくなってしまうことがあります。

例えば、「今日はどんな印象になりたいですか?どんな色を使ってみたいですか?」というお話をお伺いし、会話を楽しみながら、なりたい自分に近づくようにメイクをさせて頂きます。

楽しくお話をしながらメイクをすることで、日々ご自分でもできるヒントを持って帰ってもらえたらと思っています。

その方の「ここが嫌」という部分を、メイクで「なりたい自分」に変えることができる。

そんな「発見」をしてもらえれば嬉しいですね。

メイクセラピスト 平井亜希子さん

E-mail
t.make.osaka@hiraheart.com

Facebook
https://www.facebook.com/t.make.osaka

ひらかたハートセラピー協会 (平井さんが所属しておられます)
https://hiraheart.jimdo.com

編集後記

男性の私が言うのもなんなのですが、自分の周囲を見ていても、女性にとって見た目を磨くことは本当に重要な位置を占めているのだなと感じます。

もし自分の大切な人が高齢になった時にメイクをすることを辞めてしまったり、諦めてしまったりと思うと、とてもやるせない気持ちになります。

このインタビューでは高齢社会にむけて、新しい考え方やサービスを提供して頂ける人にお話をお伺いしています。

平井さんがしておられるメイクセラピーはこれからシニア層の方が「自分らしく生きていく」為に大切になってくるサービスだと感じました。

自分の外見を大切にすることは、生きていく上でとても重要な位置を占めているのではないかと思います。

「生きていくのに必要な最低限のこと」だけではなく、「自分らしく生きていくのに必要なこと」を楽しめる社会になればいいなと思います。

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